大きな魚を釣るうえで必須道具のタモ。タモのメンテナンスを怠ると、タモの伸びる距離が短くなり、バラシの危険や、無理に魚を掬おうとして落水する可能性が出てきます。メンテナンスをして少しでも余裕を持って魚をとりましょう。このページではタモのメンテナンスが必要な部分と頻度を書きます。
タモでメンテナンスが必要な部分は大きく分割して2点です。
①タモ枠の折り畳み部分(筆者おすすめ
②タモの柄の、継ぎ目の部分(筆者おすすめ
また、③その他、とても大事に扱う人向けメンテ(筆者はやってません)についても解説します
①タモ枠の折り畳み部分のメンテ
タモ枠は、基本的には4つ折りになっており、各折り目の部分に海水がたまり乾燥することで固着します。そのまま使用していくとだんだん固着がひどくなり、タモ枠を広げる際に大きな力がかかるようになるうえ、最終的にタモ枠が破断します。(筆者1敗)
◆メンテ方法
・釣りが終わった後にタモ枠の折り畳み部分を水洗して、塩を取り除く。
◆メンテ頻度(筆者のおすすめ)
・釣行後、毎回
また、この問題をそもそも発生させないタモ枠も存在して、その枠を筆者は愛用しています。(記事一番上の写真)この枠以外ありえないと個人的には感じるくらい素晴らしいです。今後、おすすめ製品として記事を作成する予定なのでご期待ください。
※該当部分の写真ありませんが、今後機会あったら写真を追記致します。
②タモの柄の継ぎ目のメンテ
タモの柄は、使用することにより海水につかる場合があり、その海水がタモの柄の継ぎ目に入り乾燥すると、固着します。この固着が抵抗になり、タモが伸び切らなくなるという現象が発生します。なので継ぎ目の部分のメンテナンスが必要です。(時間がある人は第3回と第1回の釣果動画を見てみてください。ほぼ同じ場所ですがタモが伸び切らず魚が掬えなくなっています)
◆メンテ方法
a,簡易的なやり方
・柄を伸ばして各シャフトの汚れをふき取り乾燥させる
b,ちゃんとしたやり方
・柄の尻栓・先端の口ゴムをとり、各シャフトを尻栓側から取り出して水ぶき・空ぶきして汚れを取る。(先端の口ゴムが取れない場合、先端は取り出さずに掃除)その後、必要に応じて撥水コートも行う。
下部に写真で解説します。
①尻栓・口ゴムを取りタモを分解する
取った後、各シャフトを抜き出すとこんな感じになります。
この後、濡れたタオル・乾いたタオルで汚れをふき取ります。特に、継ぎ目部分はきれいにしましょう。
・水はしっかり取り切ってください。取り切らないと塗装が浮いて水疱のようになる場合あり)
状況に応じて、テフロン樹脂などで撥水コーティングします。
今回はボナンザ(下記写真。)を使用してコーティングしました。
ボナンザを不要な布に付けて、竿に塗布します。
その後、乾いた布で再度ふき取るだけ。簡単ですね。
拭き取る際、すでにタモにつやが出てきたのがわかります。タモがピカピカになると、ちょっと嬉しいですよね。
これで再度乾燥させた後、タモを組みなおして完成です。
◆メンテ頻度(筆者のおすすめ)
・シーズンIN前(例:2月
・シーズンOUT時(例:12月
・シーズン中間(例:8月
・タモの柄が海水に触れたと気が付いた時
③大事に扱う人向けメンテ
・タモの柄のねじ込み部にシリコーングリス類を塗布してねじ穴の劣化・固着防止ができる
・ゴム部品は紫外線等で劣化していくので長く使うとボロボロになってしまいます。
メーカーによってはゴム部品を単体で購入できる(安価)ので簡単に交換することもできます。劣化が気になってきた時や、あらかじめ交換部品を持っておきたい人はぜひ調べてみてください。(正直、筆者は交換したことはありません…)
まとめ
タモのメンテナンス方法を記載しました。
いざというときにタモの伸びが足らずに焦らないように、タモ入れに慣れていない方はしっかりメンテナンスしておきましょうね。
タモ入れに慣れている方は、メンテナンス頻度を減らすために、タモの柄が海水に浸からないように意識して使うことも大切です。