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【令和最新版】 詳細! 磯竿選びのポイント

 ウキフカセ釣りにおいて最も花形になる道具の一つ、磯竿。皆さんはどのように選んでいますか?
正直、釣りたい魚だけ決め、デザインや自分の予算だけで選んでいる人が多いかと思います。 この記事では、釣り竿の特徴によるメリットデメリット、価格帯によってどのような性能が変わるのか等、詳細に書き綴ります。あなたの磯竿選びのレベルが上がると思います。1から書くので長くなりますが時間のある時に一読ください。初心者さんは初めての釣り道具選びの記事もぜひ一読ください。

ウキフカセ用の磯竿を選ぶ際、だいたい以下の流れに沿って考えていくことが多いです。その流れの通りに解説していきます。
①竿の号数の選定(釣れる魚・大きさで決める
②竿の長さの選定(釣る場所で決める
③外ガイドor内ガイドの選定
④価格帯(性能)について(2024年12月執筆現在)

①竿の号数の選定


 これは、釣りたい魚と大きさによって決定します。下記に筆者おススメの対象魚と磯竿号数の表を作成したので確認ください。

上図に示しましたが、磯竿の基本は1.5号です。黒鯛なら大型クラス、他魚種なら良型クラスをしっかりつることができます。 
 また、1.5号以外を選ぶのであれば、初心者さんほど上記の表の範囲内で硬い竿(号数の大きい竿を使用することをお勧めします。)初心者さんは、魚の急な引きに対応することが難しく、竿がのされるという現象が発生し糸が切れてしまう可能性が高くなるためです。(”竿がのされる”に関しては別記事作成予定です)硬い竿を使用することで竿がのされる可能性を下げましょう。

②竿の長さについて

竿の長さは釣り場の状況で決定します。
堤防がメインになる人は450センチ以上、
磯がメインになる人530センチ
磯かつ足元に根が多い状況の場所に行く人530センチ以上
※要約:とりあえず530センチを使っておけば間違いはありません。

磯竿の長さが重要になってくる理由は、以下の通りです。
・竿が長ければ、足元にある根を避けやすくなる
・竿が長ければ、ハリスを長く取っても扱いやすい
・竿が長ければ、竿は重くなる
・竿が長ければ、狭いところでは扱いにくくなる

…竿は長すぎても短すぎても良くないということが分かりますね。現在の竿の長さの主流は、530 or 500センチです。メーカーさんとプロさん達が研究を重ねた結果こうなったのでしょうね。
 ※筆者の経験では、530を超えるの長さの竿は上位のモデルであっても結構重いです。(筆者は非力ですが…)

重さが効いてくるためか、530を超える長さの磯竿はそもそも少ないですね。腕力がある人以外は、530を超える長さの竿はあまりおすすめしません。

③外ガイドか、内ガイドか

糸のガイドが、シャフトの外側にあるか、内側にあるかで竿の種類が分かれ、使用感も変化します。


外ガイドは、メンテナンスがしやすい利点があり、
内ガイドは、強風下での釣りに強い利点があります。

筆者の所感
 例え風速10mの強風下でも外ガイドで釣りはできます(みんなやってます)
 また、内ガイドは竿の内面の撥水性が命。撥水性を維持するために竿の内面のメンテナンスが重要ですが、内面はメンテナンスがしにくいという大きな問題を抱えます。その点で初心者には向かないと考えています。

 ちなみに、ウキフカセ師の多くが外ガイドを使っていますね。内ガイドの人はあまり見ません。

④竿の調子について


竿の調子とは、竿がどの部分から曲がるかを示す指標です。竿の調子は、胴調子と先調子に分けられます。


・対象魚によってある程度調子に適性がある
胴調子の特徴
・竿がのされにくく突っ込みに強い
・衝撃を吸収しやすい
 →黒鯛・真鯛・グレ(大型・尾長)向け
先調子の特徴
・糸裁きやすい 
・足元の根をかわしやすい
→中型グレ向け

上記が一般的に言われます。…が、近年はグレ向けの竿でも胴調子が多くなってきているようです。なぜかは正直分かりません。
※高価格帯の竿は先調子・胴調子の両方の特性を引き出せます。

⑤価格帯によって変わる性能について

価格帯とともに大手メーカーの磯竿の部品がどのように変化していくかを超ざっくりまとめてみました。各メーカーonlyの技術もあり、必ずしも搭載されているとは限らないので参考程度に読んでいただければと思います。

注目すべき部分は主に7点あります
a,穂先のカーボン材の性能 
2万円程度~:性能向上①
7万円程度~:性能向上②

b,本体(ブランクス・シャフト)のカーボン量
カーボン量が多く、接着剤が少ないほど品質が良いです(別要素もあります)。多くのメーカーでブランド名をつけています。
2万円程度~:性能向上①
5万円程度~:性能向上②
8万円程度~:性能向上③

c,本体(ブランクス・シャフト)のねじれ防止構造。キャスト精度が向上する。
3万円程度~:性能向上①

d,本体継部の改良
5万円程度~:性能向上①
7万円程度~:性能向上②

e,ガイド 硬いと傷が入りにくい。傷が入りにくいから道糸も傷つかない。  
3万円程度~:SiCガイド

f,ガイドカバー
5万円程度~:チタン製ガイド+糸絡み軽減
7万円程度~:カーボン製ガイド+糸絡み軽減+糸放出性能向上 


g,持ち手(リールシート)の性能 
3万円程度~:軽量化・高強度・高感度品へ
10万円程度~:滑り止め追加

h,塗装の高級化 
4万円程度~:道糸が竿にくっつきにくくなりラインメンディングしやすくなる 

筆者がおすすめする釣り竿の性能について

 ずばり、高級な塗装です。
意外と思われる方も多いかもしれませんが、塗装が重要です。塗装が廉価品だと、長く使いこんだり、雨が降っている場合、道糸が竿に引っ付きます。引っ付いた道糸がすぐに取れないので、ラインメンディングがかなり難しくなってしまいます。→思うように仕掛けを流せない事態になってしまい、魚をかけることが難しくなります。 ラインメンディングが苦手な方は、塗装が良い製品(目安4万円以上)を購入すると大幅にやりやすくなります。

まとめ

 磯竿の選び方を順に①~⑤まで解説しました。
また、筆者が譲れない竿の性能は、道糸が竿にくっつかない塗装です。

正直なところ、筆者は経験が浅いときは竿のデザイン(主に色)で釣り竿を決めていました。確かに間違ってはいないのですが、より自分の考えるフカセ釣りに近づけるには、どの価格帯からどんな技術が適用されていくのか気にすることはとても大切です。別記事に磯竿のおすすめ記事も作成しており、もう少し詳細に書いています。注目すべき点がわかると思いますのでこちらもご一読ください。

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