半遊動仕掛け

半遊動仕掛けの二枚潮攻略について

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 ウキを浮かせる半遊動仕掛けのウキフカセ釣り。ウキを浮かせることは圧倒的な長所ですが、時として致命的な弱点になることがあります。

その条件とは、二枚潮です。 この記事では、二枚潮がなぜ難しいのか、二枚潮をどうやって見つけ、攻略していくのかを全力で記述します。 

半遊動仕掛けの基本的な扱いに関する記事はこちら


長文かつ、くどい説明になっているかもですが、時間のある時にぜひご一読ください。

二枚潮とは 

二枚潮とは、上の層と下の層の潮流の向きや速さが違い2種類に分けられることです。(下図1)

図1 二枚潮とは

場所によっては、三枚潮、四枚潮もあり得ます。(フカセではそんな深場で釣りしませんが…)
この記事では、二枚潮の中で最も厳しい状況である、”上層と底層の潮の流れが逆方向”として各図・解説を作成していきます。

なぜ二枚潮が釣りづらいのか

すでに勘付かれた方もいると思いますが、上層にあるウキと、底層にあるサシエが逆方向に流れていきます。

そのため、撒き餌とサシエが違う沈み方をし、撒き餌とサシエの同調が難しくなりフカセ釣りの難易度が増します。(下図2参照)

図2 二枚潮での撒き餌の流れとサシエの流れの違い

二枚潮の見つけ方

二枚潮で最も難しいことは、2枚潮である、と判別することです。経験の差が出ます。

この章では、2枚潮の見つけ方を図を用いて説明します。

初心者向け~上級者向けの方法を紹介しますが、全部やってみてください。

発見方法①足元に撒き餌を入れて確認(初心者向け)

図3 足元に撒き餌を打って流れを確認する方法

足元に撒き餌を撒き、撒き餌の流れる方向をしばらく観察し、二枚潮になっていないか直接確認します。 これなら簡単にできますね。

正確な状況は足元しかわかりませんが、潮が一様に流れている状況では、沖の2枚潮を予想することもできます。

発見方法②視認性の良い潮受け部品を仕掛けにつけ、
着水後の動きを観察(初心者向け)

例:水中ウキをつける

図4 視認性の良い潮受け部品を付けて確認する方法

仕掛けの着水後、ウキと潮受け部品の動き方(沈み方)を比較し、判断します。

①の撒き餌を投げる方法よりも、遠くの範囲まで潮の流れを確認できます。

発見方法③重りを付けてウキをゆっくり沈めてしばらく流し、仕掛け回収時に浮いてくるウキの位置を確認(中級者向け)

ウキよりも重いおもりを付けて、ウキを沈めて流れ方が変わるか確認する方法です。

この方法は、仕掛けが沈んでいくので根掛かりしないようにウキ止めの位置を下げる事が必要になる場合もあります。

図5 ウキを沈めて二枚潮を確認する方法

発見方法④仕掛けの回収時に、仕掛けが出てくる方向に注意する(上級者向け)

仕掛けを回収する時に、仕掛けの浮いてくる方向や時間から推察する方法です。
通常時と二枚潮時では、仕掛け回収時の仕掛けの動き方が変わってきます。動きの違いから判断します。

図6 仕掛けの回収時に確認する方法

これだけでは二枚潮と確信を持てる場合が少ないので、他の方法も兼用して二枚潮かどうか確認しましょう。

二枚潮の攻略方法

二枚潮を攻略する基本的な考え方は、以下の通り。
①上層流れにある、潮を受ける部品を小さく→上層の影響を軽減
  

②底層流れにある、潮を受ける部品を大きくする→底層の影響を増大


上記2点です。 下記の実践例の多くはこの考え方に基づいています。

他にもいろいろな方法があるので、思考を巡らせて考えてみても面白いですよ。

実践例1.水中ウキを使う(初心者向け)

水中ウキとは

水中ウキとは、中通しで体積の大きいおもりです。(水中ウキの詳細はこちらの記事を確認ください)

水中ウキは、底潮に水中ウキを乗せて底潮の影響を大きく受け、上潮に打ち勝とう、という部品です。
水中ウキを使った際の仕掛けの馴染み方について下図で説明します。

図7 水中ウキの原理


実際に使用する仕掛けはこのような感じになります。
※水中ウキの前後にゴムを入れて、水中ウキに傷が入らないようにしています。

水中ウキの仕掛け

落としおもりの代わりに水中ウキを付けるだけです。意外と簡単ですよね。

では、せっかく使用する水中ウキ、ちゃんと底潮を掴んで機能しているか確認しましょう。次章で水中ウキが底潮を掴んでいるか確認する方法をお伝えします。

水中ウキが底潮を掴んでいるかどうかの確認方法

水中ウキが底潮をつかむと、ウキの流れる速度は遅くなるor別方向へ流れる
→底潮から逆(別)方向の力を受けるので、ウキの流れる速度が遅くなるのは当たり前ですよね。

水中ウキが底潮を掴んだ時のイメージを下図に示します。

図8 水中ウキが底潮を掴んでいるかの確認方法

水中ウキが上潮をつかむと、ウキの速度が変わらないor加速する(例外あり)
→上潮から同じ方向の力を受けるので、ウキの速度は変わらないか速くなります。

水中ウキが上潮を掴んだ時のイメージ図を下記に示します。

図9 水中ウキが上潮を掴んだ時の動きのイメージ

例外として、水中ウキが上潮をつかんでもウキの速度が減速する場合があります。この例外により、底潮を掴んだと勘違いしてしまう場面が出ます。 

この例外を発生させないことが大切です。

例外は、小さく重い水中ウキを使っているときに発生します。

小さく重い水中ウキは、潮受け機能の増加よりも仕掛けの質量増加による影響が大きくなることによりウキの流れる速度が減速してしまう場合があるのです。(エンジンがほぼ同じなら、超重い車と軽い車では超重い車のほうがゆっくり動く、という感じでイメージしてください。)

ですので、小さく重い水中ウキは、上級者向けです。筆者もちゃんと使いこなせません。


これまでの理由から、水中ウキは、大きいものがおすすめになります。


少し話がそれましたが、もし水中ウキが上潮に乗っていたらどうすればよいのでしょうか。


それは、ハリスを切って短くして、短くした分ウキ止めを上にして釣る方法です。


これにより、タナを変えずに底潮を掴むことができます。(※ハリスはできる限り長いほうがいいです)

図10 水中ウキが上潮を掴むときの対策方法

実践例2.ウキを沈める(中級者向け)

二枚潮は、ウキが上層の流れに捕まることで釣りにくくなります。なので、ウキそのものを沈めて底潮に乗せてしまえば、撒き餌とサシエが同調しやすくなるよね、という考え方です。
下記にウキを沈めた際のイメージ図を示します。

図11 ウキを沈める二枚潮対策


大きなデメリットとして、魚のアタリは道糸でとることになる(ラインでアタリを取る)のが初心者さんにはなかなか難しいです。また、魚のアタリでウキが沈むという趣が無くなる点も少し悲しいですね。

ウキの沈む速度は、できるだけゆっくり沈めるか、撒き餌と同じ沈下速度になるように調整しましょう。(なかなか難しいですが)

の方法で気を付けることは、ウキの沈んでいく速度と、ウキ下、水深を確認してサシエがどのあたりの深さにあるか想像することです。(仕掛けの組み方・地形・距離等で、気を付けることが多岐にわたる気がするのでこの記事が人気であれば整理して追記したいと思います。)

ウキが沈むので、針も沈んでいきます。そのまま流し続ければ、いずれは根掛してしまいます。

水深が何mあって、沈む速度がこれくらいだからあと何秒仕掛けを流すことができるか、というイメージをしながら流すことが大切です。 

実践例3.1点での撒き餌同調に賭ける(上級者向け)

今回の例では、仕掛けと撒き餌が逆に流れることを想定しています。 逆に流れるなら、それを想定して仕掛けを投げればよいのです。 

この方法では、基本的に仕掛けと撒き餌がある一点でしか交差しないので上級者向けです。
底を流すチヌ釣りでは比較的簡単にできますが、宙層を釣るグレ釣りでは難しいです。

下記に実践例を示します

図12 一点での撒き餌とサシエの同調

この方法のデメリットは、仕掛けがウキ先行になりやすく、ウキにアタリが出ない場合が多いです。 

撒き餌とサシエが交差したと思ったら、聞き合わせを入れて確認します。

その他:他の場所を釣る

二枚潮の対策方法をいくつか書きましたが、どうしても攻略が難しいことはあります。

そんなときは、他の場所を釣るか、休憩するのもありです。 

まとめ

この記事では、半遊動仕掛けの最大の難関である二枚潮の説明から、2枚潮の見つけ方、筆者の攻略方法を全力(一部脱力中)で解説しました。

繰り返しになりますが、最も大事なことは、二枚潮に気づくということです。これがないと何も始まりません。ただ時間を失うだけです。

二枚潮とわかった上で釣果を出せたあなたは立派なフカセ釣り師です。まだ難しい方も、この記事を参考に二枚潮に立ち向かってもらえたら嬉しいです。

長文を読んでいただきありがとうございました!

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