ウキ

【初心者必読】棒ウキの基本知識

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棒ウキを使用した仕掛けの作り方、棒ウキの基本的な知識をこの記事で取り扱います。
この記事を読めば、棒ウキの基本をマスターできると思います。

棒ウキとは

 図1 棒ウキ(左)と円錐ウキ(右)の写真

棒ウキとはウキの一種で、棒のように細長い形状をしています。

ウキのもう一種に、円錐ウキがあります。

この円錐ウキと、棒ウキには大きな差があります。

この大きな差を、棒ウキの長所短所として説明していきます。

棒ウキの長所と短所

棒ウキは、円錐ウキと比較すると以下のような長所と短所を持ちます。

長所
・サシエ先行かわかりやすい
・ウキが見やすい
・感度が高い(当たりがわかりやすい)

短所
・糸が絡みやすい
・風に弱い
・飛距離が出にくい

次章にて、各長所短所の詳細を書きます。

長くなるので理解が必要な部分のみ確認ください。

サシエ先行かわかりやすい について

棒ウキは、サシエ先行の状況がわかるので、最適な仕掛けの決定に役立ちます。

棒ウキは、長いのでウキの角度が大きく表現されます。(図2)

その結果、サシエ先行の状況がわかりやすいので、潮の状況、現在の仕掛けの良し悪しがわかり、釣果に直結します。
(※サシエ先行が重要な理由についてはこちらの記事を確認ください)

図2 棒ウキの傾きと仕掛けの状況について

感度が高い について

ウキの一つの重要な性能について、感度があります。 感度とは、魚が刺し餌を引っ張ったときに、ウキがどれくらい反応を示すかという度合いで、感度が良いウキは、小魚が刺し餌を咥えただけで反応が出る製品もあります。

感度は、ウキの海面部の断面積≒ウキの細さで決定し、細く長い棒ウキは感度に優れています。

ウキが見やすい について

棒ウキは長いので、釣り人が海面に近い時に見やすいという長所があります。(図3)

 図3 棒ウキと円錐ウキの見えやすさの比較

糸が絡みやすい について

棒ウキは、長く、ぶらぶらするので仕掛けを投げたときに絡みやすいという大きな欠点を抱えます。(図4)

図4 棒ウキの飛翔姿(糸がらみ対策なし)

仕掛けが絡みやすい欠点を少しでも克服するために2つの方法があります。

a,仕掛けの作り方の工夫
b,サミング


a,仕掛けの作り方の工夫

仕掛けの作り方の工夫で、糸がらみのリスクを軽減できます。
具体的な方法としては、からまんぼうなどの潮受け部品を使用して、ウキがハリスを巻き込まないようにする方法です。からまんぼうの位置を、直近の重量物(落としオモリorサルカン)よりウキの全長の1.2倍~1.5倍程度とると良いです。図5、6参照

図5 からまんぼうを使用した棒ウキ仕掛け

図6棒ウキの飛翔姿(糸がらみ対策あり)

b,サミング

仕掛けを投げた時の工夫でも、仕掛けの絡まりを軽減できます。その技を、サミングと言います。

サミングとは、仕掛けを投げて、仕掛けが飛んでいるときにリールのスプールに手を付け、糸の出を止める(ブレーキをかける)技です。この技を、サミングと呼んでいます。サミングをした時の仕掛けの挙動を図7に示します。

サミングした場合の仕掛けの飛び方

図7 サミングした時の仕掛けの飛び方

サミングのやり方
サミングのやり方は、片手で行う方法、両手で行う方法の2種類あります。
(筆者は細かい調節ができる、両手で行うサミング方法を強く推奨します。)

両手で行うサミング方法は、竿をもっていない方の手をスプール(出ていく道糸)に当てて行う方法です。下記の写真を確認ください。

サミング 両手

図8 両手で行うサミング方法

片手で行うサミング方法は、竿を持っている方の人差し指をスプールに当てる方法です。
下記の写真を確認ください

サミング 片手

図9 片手で行うサミング方法

風に弱い について

棒ウキは、水上に出る部分が多いので風を受ける面積が大きいです。

なので、強風時は棒ウキが風に押されて、撒き餌と刺し餌の同調が難しくなるという欠点を抱えます。

飛距離が出にくい について

棒ウキは、円錐ウキと比較するとぶらぶらするため空気抵抗が大きいです。
空気抵抗が大きいので、仕掛けは円錐ウキよりも飛びません。

自立式棒ウキor非自立式棒ウキ

棒ウキと円錐ウキの長所短所が分かったところで、棒ウキに関してもう一歩踏み込みます。


棒ウキには、”自立式棒ウキ”と”非自立式棒ウキ”の2種類があります。その違いをこの章で説明します。

棒ウキには、着水後自立するもの(自立式)と、おもりを付けないと立たないウキ(非自立式)が存在します。

この違いは、ウキの下部におもりが仕込まれているかどうかによるものです。

下図10に自立ウキと非自立ウキの立ち方を紹介します。

図10 自立ウキと非自立ウキの立ち方

自立式と非自立式の特徴

自立式と非自立式の棒ウキの特徴は以下の通りです。

自立式の特徴
◎ウキに自重があるので、飛距離が出る
◎ウキに自重があるので、波風に強い
△ウキが太く重いので、非自立式よりは感度が落ちる(それでも感度は高い)

非自立式の特徴
◎ウキが軽く小さい製品が多いので、食わせた魚が仕掛けの抵抗を感じにくい
◎ウキが細い製品が多いので、感度が高い(感度最高クラス)
◎ウキが立ったタイミングで、ウキ止めとウキが接触したことがわかる
(仕掛けが完全に海中に入ったことがわかる)
×ウキが軽いので、波風に弱い←フカセ釣りでは致命的な欠点
×ウキが軽いので、仕掛け全体が軽くなり、飛距離が出ない

小話
・非自立式は、ヘラブナ釣りなどの波風がほとんど立たない釣りでよく用いられます。
フカセ釣りでは、波風がある場合が圧倒的に多いので筆者は基本的に自立式を使います。また、フカセ釣りのコーナーにある棒ウキは、9割自立式の製品です。(一応ウキ購入時には確認してください)

・初心者の方は、自立式を購入しましょう。自立式のほうがオールマイティに使えます。

・非自立式は、波風がなく、足元を流すような釣り場では最高の性能を発揮してくれます。
条件がそろった時にはぜひ使いたいウキですね。

まとめ

棒ウキの基本的な知識について執筆しました。

棒ウキは、使いにくい部分もありますが優秀なウキです。ぜひ特性を理解して使いこなしてみてください!

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